2024.07.24

【野毛駿平選手モデル】Shunpei NOGE v2レビュー｜高機能・好バランスなカットエリアが秀逸な一品

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皆さんご存知、プロツアーJAPAN2014年度年間チャンピオン・野毛駿平選手。
以降も必ずランキング上位に名前を残し続ける国内屈指の実力を持つ選手です。

FIDOダーツによるツアー・リーグが始まって以降はスティールダーツでも屈指の実力を見せつけ、ダーツシーンにその高い実力を改めて知らしめてくれました。

その野毛選手のコスモダーツ2ndモデル(正確には3rdですが)、『Shunpei NOGE v2』が発売されましたので実投レビューして参ります。

前作『ガオー!!!』から細く・さらに細やかなカットにリニューアルした今作。
その実力を忖度なくお伝えしていきたいと思います！

Contents

Shunpei NOGE v2　基本スペック

重量は19.0g。
少し重めスペックです。

太い存在感のあるリング4本と、細かなリングを複合したメインカット部

重心はセンター。
ちょうどロゴのあたりが重心です。

全長は42.0mm。
標準的～ほんの少し長めの、収まりの良い長さ。

最大径は7.0mmと細身の設計。
グリップエリアも約6.5mmと、標準よりはわずかに細めです。

メインで仕事をこなすカットは、大ぶりのリング4本。

掘りも深く、ピッチも狭くないためしっかり指の力を乗せやすいです。

そしてリリース時に指に残りすぎない、手離れの良さをサポートするのが、リング間に敷かれた細かいシャークカット。

細かいシャークがバレルと指の接触面積を減らし、貼り付きを抑えてくれます。
さらに、シャークカットを用いることにより力の伝達性もプラス。

テーパーに頼らずとも、しっかり力が乗りやすく計算されたカット構成です。

『Shunpei NOGE v2』の最大径は7.0mm。トルピードとしては細めの設計です。
テーパー角もかなり緩やかで、ストレートライクな感触。

手離れを阻害する要素は少なく、手離れは上々です。

4本リングは握った時の存在感は抜群です。
さらにそれぞれ高さが異なりますので、グリップした際の位置が直感的に分かりやすくなっています。

この4本リングが、グリップ位置の再現性を高めるサポートもこなしてくれます。

その上質な仕上がりに定評のあるコスモダーツ製品。
もちろん『Shunpei NOGE v2』もその評判を裏切らない高品質な出来です。

艶のある美しい仕上がりはもちろんのこと、新品でもしっとり指に馴染む丁寧な仕上がり感は流石です。

ShogoYOKUMOTOv2でも触れましたが、やはり高価な点は弱点と言えるでしょう。

工業製品としての質の高さ、見目の良さは一級品です。しかしダーツバレルとして、相場の1.5倍程度の価格に相応しい価値をユーザーに認めてもらえるかは厳しいかもしれません。
12,000円の価格帯でも、今は上質で性能面でもとても優れた製品が多く存在するためです。

Shunpei NOGE v2は間違いなく良い製品ですが、手に取ってもらえなければ良さが伝わりません。
残念ながら、価格はその障壁となってしまうでしょう。