2023.11.13

【岩田夏海選手2023年モデル】ROMERO(ロメロ)レビュー｜トルピードの決定版となり得る逸品

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並み居る強豪選手を押しのけ、JAPAN LADIES2022年シーズンにて鈴木未来選手に次ぎ年間ランキング2位を獲得した『岩田夏海』選手。
継続した実績を評価され、2023年より新たに立ち上げられたトリニダードの上位ブランド・『TRiNiDAD Undisputed』(トリニダード・アンディスピューディッド)プレイヤーとしてヘッドハンティングされた、女子プレイヤーの中でも最も勢いのある選手の一人です。

そして、その新ブランド・『TRiNiDAD Undisputed』(トリニダード・アンディスピューディッド)が送り出す最初のバレル・『ROMERO』が発売されましたので実投レビューして参ります。

Contents

動画でも紹介しています！

YouTubeでも実投レビューを公開しています。是非ご覧ください。

ロメロ　基本スペック

形状	トルピード
重量	18.0g
メインカット	ダブルリングカット
重心	セミフロント
レングス(バレル長)	44.0mm
最大径	7.2mm
グリップエリア径	約6.6mm
チップ規格	2BA
メーカー	TRiNiDAD Undisputed
プレイヤー	岩田夏海選手
販売価格(税込)	14,800円

スペック詳細

重量

重量は18.0g。標準的な重量です。

カット

ダブルリングカット+縦カットの構成です。
見た目は派手ですが、カット自体はシンプル。

重心

重心はセミフロント。センターより1mm程度前方に重心があります。

レングス

レングスは44.0mm。トルピードバレルとしては少し長め。

太さ・径

最大径7.2mm、グリップエリア径6.6mm。トルピードバレルとしては標準的。

ロメロの特徴と強み

指へのフィット感は随一

細やかに成型されたテーパーにより、指へのフィット感は抜群。指へしっくりハマるバレルは当サイトでも多く紹介していますが、中でもNo.1クラスです。

カットの掛かりは浅いですが、テーパーにより力の伝わりやすさは抜群です。

掛かりの浅いカットで手離れ良好

カットは基本的にダブルリングカットでの構成。ピッチが狭めで指への掛かりはとても浅いです。
リリース時は変に指に残らず、綺麗に指から離れてくれます。

メインカットエリアは縦カットを施してあり、グリップ時の指中での転がりを防いでくれます。
グリップの安定感も上々。

グリップの自由度が高い設計

全長44.0mmというレングスと広いグリップエリアにより、グリップの自由度は高い設計。
中央から後方までどこでも持てるので、多くのプレイヤーにマッチするでしょう

気になる点

性能面での弱点はなし

指にフィットするテーパーでしっかり飛ばせつつも、浅いカットで手離れは上々。グリップの自由度も高い設計。
その他スペックにもクセはなし。

ロメロは多くのトルピードプレイヤーにマッチする仕上がりであることは間違いありません。

『Undisputed』の優位性が見えない

2023年4月に発表された、トリニダードの最上位ブランド『Undisputed』(アンディスピューティッド)。
既存のトリニダード・PROシリーズとどのように差別化してくるか楽しみにしていましたが、残念ながら明確な優位性は感じられませんでした。

トリニダード・PROとの違いは以下の通り

バレルにカラーコーティングが施されている
パッケージデザインが上質
シャフト・フライトがオリジナルデザイン
『Undisputed』の方が3,000円近く高額

バレルにカラーコーティングが施されている

『Undisputed』のラインは、全てカラーコーティングが施され発売されると発表されています。

ロメロは紫基調のレインボーコーティング。
商品写真などで見るほどキツイ発色ではなく、上品な色合いです。質感は上々。

パッケージデザインが上質

パッケージデザインが既存のモデルとは異なります。
既存のPROモデルは白地のシンプルデザインでしたが、ロメロはパッと目を引く鮮やかなデザインとなっています。

シャフト・フライトがオリジナルデザイン

シャフト・フライトもデザインに差があります。
既存モデルは以下の通り。

『Undisputed』の方が3,000円近く高額

2023年現在、PROモデルの販売価格は11,999円。
対してロメロの販売価格は14,800円です。

その差は3,000円近くとなります。

これらの差異に3,000円分の魅力を感じるかと言えば、個人的には否です。

割に、トリニダードバレルに共通する弱点はしっかり引き継いでいます。

パッケージ由来のバレルの汚れや、新品バレルの手に刺さるような仕上げの粗さなどは改善されていないように感じました。

カットの汚れについてはこの動画が分かりやすいかも。

これらがしっかり改善されていないところに、既存モデルと品質管理に差は設けていないんだなと思いました。

とはいえPROモデルも十分高品質です。これ価格帯でこれ以上の品質を求めるのは酷かもしれません。

まとめ

スペック

形状	トルピード
重量	18.0g
メインカット	ダブルリングカット
重心	セミフロント
レングス(バレル長)	44.0mm
最大径	7.2mm
グリップエリア径	約6.6mm
チップ規格	2BA
メーカー	TRiNiDAD Undisputed
プレイヤー	岩田夏海選手
販売価格(税込)	14,800円
カットの強さ	(2.5/5.0)
手離れの良さ	(4.0/5.0)

特徴

ロメロの製品情報

岩田夏海選手のTRiNiDAD　1stモデル
TRiNiDAD最上位ブランド『TRiNiDAD Undisputed』第一弾バレル
TRiNiDADより、2023.6.10 発売

ロメロの強み

指へのフィット感は随一
テーパーでしっかり力を伝えて飛ばせる
カットの掛かりは浅く、手離れを阻害しない
グリップの自由度が高い設計で、多くのプレイヤーにマッチする仕上がり
クセのないスペックで初心者にも非常にオススメ

ロメロの弱点

性能面での大きな弱点はなし
高額なわりに、既存製品との明確な優位点は見つけられなかった
表面仕上げの粗さや汚れは相変わらず

ROMERO ロメロ岩田夏海選手モデル

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これだけは言っておきたい！

ロメロ、素晴らしい出来ですね。
トルピードユーザーは、ダーツショップに行ったら必ず試投すべき一品です。

対して、触れてきた通り悪い面での”トリニらしさ”は引き継いでいるようで、この点は残念でした。
汚れは大した問題じゃないんですが、仕上げの粗さについては他メーカーより目立ちます。しばらく使っていると、最初に触った印象と結構差が出るんですよね。

けっこうレビュアー泣かせです。

最後に

TRiNiDAD Undisputed第一弾、そして大人気プレイヤー・岩田夏海選手の移籍後初モデル・ロメロを紹介してきました。

性能については期待通り申し分なし。多くのプレイヤーにとって良きパートナーとなるバレルであること間違いありません。

是非、手に取って投げてみてください。その指への馴染み感に驚くことでしょう。

ROMERO ロメロ岩田夏海選手モデル

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カット

重心

レングス

太さ・径