[ダーツ]PDCプレイヤーズチャンピオンシップとは?
ダーツ界の頂点に位置する団体、PDC。
PDCを舞台に年中多くのトーナメントが行われていますが、今回はその中でもPDCプロツアーの骨子とも言えるトーナメント、『プレイヤーズチャンピオンシップ』について解説します。
現在はPDC公式のYouTubeチャンネルで『プレイヤーズチャンピオンシップ』の試合が多数公開されています。昨今のスティールダーツブームもあって、視聴したことのある方も多いのではないでしょうか。
でも意外とどんな大会なのかは知らないもの。
本記事で『プレイヤーズチャンピオンシップ』を知って、もっとPDC観戦を楽しみましょう!
プレイヤーズチャンピオンシップは、PDCプロツアーを構成するトーナメントのひとつ
PDCプロツアーは、主に6つのツアートーナメントで構成されています。
その6つは以下の通り。
- プレイヤーズチャンピオンシップ
- UKオープン
- ヨーロピアンツアー
- チャレンジツアー
- デベロップメントツアー
- ウーマンズシリーズ
なぜ複数のトーナメントシリーズがあるのかというと、それぞれのメインスポンサーが異なるためです。
日本でも『DMCクラシック』や『コンドルカップ』、『COSMO WARS』といったバレルメーカーが主催する大会が複数ありますよね。(コロナ禍により中止となっていることもありますが)
同じように、スポンサー違いで通年トーナメントが開催されているイメージです。
今回紹介していくプレイヤーズチャンピオンシップは、その中のひとつです。
テレビ放映はされない
YouTubeでプレイヤーズチャンンピオンシップを見たことがある人は、
『なんか地味だなぁ…』と思いませんでしたか?
その理由は、テレビ放映されていないから。観客も入っていません。
観客へのパフォーマンスは必要ないため、選手は目下ダーツプレイに集中しています。
ワールドチャンピオンシップのようなド派手な演出やライブ感もいいですが、職人のように真剣な眼差しでボードに向かう姿はとってもカッコイイですね!
静かな闘志やヒリつく空気感も伝わってきて、見ていてとても面白いです。
フロアトーナメント
ステージ上で試合が進行するワールドカップなどのビッグトーナメントと違い、プレイヤーズチャンピオンシップは1フロアに多数のダーツボードを並べて設置して複数の試合が並行して進行します。これに由来し、『フロアトーナメント』と呼ばれます。
プレイヤーズチャンピオンシップは1日完結
ビッグトーナメントと違い、プレイヤーズチャンピオンシップは一日で全工程が完了します。
多数のボードを並べて多くの試合が同時進行していく様子は、日本のソフトダーツトーナメントと同じイメージですね。
試合フォーマット
試合フォーマットは、準決勝までの試合は『ベストオブ11leg』にて行われます。
6legを先取した選手の勝利ということですね。
準決勝は『ベストオブ13leg』(7leg先取)・決勝は『ベストオブ15leg』(8leg先取)にて行われます。
気になる賞金は?
では、みんな大好きお金の話。
賞金金額を見てみましょう。
順位 | 金額(£) | 金額(円換算・約) |
---|---|---|
1位 | £12,000 | ¥2,000,000 |
2位 | £8,000 | ¥1,300,000 |
ベスト4 | £4,000 | ¥650,000 |
ベスト8 | £3,000 | ¥500,000 |
ベスト16 | £2,000 | ¥330,000 |
ベスト32 | £1,250 | ¥200,000 |
ベスト64 | £750 | ¥120,000 |
なんと、優勝賞金は約200万円!
2021年度までは約170万円だったのですが、2022年より更に賞金額が上がりました。
この賞金規模のトーナメントが年間30戦程度行われます。
欧州圏でのダーツの盛り上がりがどれほど凄いか、この金額から読み取れますね。
1戦ごとの賞金総額は約1,600万円。とんでもない…
開催日程
プレイヤーズチャンピオンシップは、年間で約30戦開催されます。
2022年は28戦と発表されています。1年で28戦ですので、月に2~3戦程度開催されている計算になります。
以下のPDCホームページにて、開催日程を確認することができます。
https://www.pdc.tv/tournaments/calendar
プレイヤーズチャンピオンシップファイナル
プレイヤーズチャンピオンシップは毎年10月に最終戦を迎えます。
そしてその翌月、オーダーオブメリット(ランキング)上位者による『プレイヤーズチャンピオンシップファイナル』が開催されます。
ファイナルはトップ64によるトーナメント
プレイヤーズチャンピオンシップを終えてのオーダーオブメリット64位以上の選手が、ファイナルに参加することができます。
ファイナルは3日間に渡って開催
プレイヤーズチャンピオンシップは一日完結のフロアトーナメントですが、ファイナルは3日間の日程にて開催されます。
ファイナルはプレイヤーズチャンピオンシップと違い、観客を入れて選手はステージ上で試合を進行するためです。また、テレビ放映もされます。
気になる賞金は?
ファイナルの賞金は以下の通りです。(2021年)
順位 | 賞金額(£) | 金額(¥換算) |
1位 | £100,000 | ¥17,000,000 |
2位 | £50,000 | ¥7,500,000 |
ベスト4 | £25,000 | ¥4,000,000 |
ベスト8 | £15,000 | ¥2,500,000 |
ベスト16 | £10,000 | ¥1,700,000 |
ベスト32 | £5,000 | ¥750,000 |
ベスト64 | £2,500 | ¥400,000 |
これまた凄い金額…
一回戦敗退でも賞金がでるんですね
世界の舞台はケタ違い
以上、PDCの主要トーナメントのひとつ、『プレイヤーズチャンピオンシップ』について解説してきました。
ダーツの実力もさることながら、どうしても注目してしまうのはそのケタ違いの賞金額。
日本選手も近年スティールダーツの実力が底上げされてきており、世界との距離は確実に近付いているように思います。
野球のメジャーリーガーのように、ダーツ界でも沢山の日本人がPDCの舞台に立っている未来を期待したいですね!