【ダーツ】Qスクールって一体なんのこと?
QスクールはPDCプロツアー参加の登竜門
Qスクールは、2011年以降毎年2月頃に開催されているトーナメントイベントです。
2018年から、イギリスとドイツの二箇所で開催されるようになりました。
ツアーカードについて
ツアーカード(=PDCプロツアー参加資格)は、1シーズンで計128人のプレイヤーに与えられます。
128名の内訳例は以下の通りです。
- PDCワールドチャンピオンシップ終了後、オーダーオブメリット64位迄の選手
- 過去2年間のPDCチャレンジツアー優勝選手2名(合わせて4名)
- 過去2年間のPDCデベロップメントツアー優勝選手2名(合わせて4名)
- ・PDCワールドチャンピオンシップ終了後、オーダーオブメリット65位以下、かつ前年度Qスクールでの上位24名
- 当年Qスクール上位32名
開催場所はイギリスとドイツの二箇所
2018年以降、Qスクールはイギリスとドイツの二箇所で開催されています。
イギリスで開催されるQスクールは『UK-Qスクール』、ドイツで開催されるQスクールは『EU-Qスクール』と呼ばれます。
居住地域により、参加できるQスクールが限定される場合があります。
英国領に住む選手はUK-Qスクールに、それ以外に住む選手はEU-Qスクールに、それぞれ参加資格が限定されます。
なお、ヨーロッパ地域以外に住むプレイヤーはどちらに参加するか選択することができます。
ファーストステージ 3日間・ファイナルステージ 4日間の2部制
Qスクールは、予選大会3日間と勝ち残った選手が争うファイナルステージの2部制です。
ファーストステージ
イギリス・ドイツでそれぞれ3日間予選大会が開催され、上位選手がファイナルステージへ進出することができます。
ファイナルステージ
ファイナルステージは連続して4日間開催されます。
ファイナルステージの参加資格者は概ね以下の通りです。
- ワールドチャンピオンシップ終了後、オーダーオブメリット65以下、かつツアーカードが失効となった選手
- 前年のチャレンジツアー・デベロップメントツアー上位選手
- ファーストステージ通過選手
4日間毎日開催されるトーナメントのいずれかで見事優勝することができれば、ツアーカードを得ることができます!
さらに、各日の戦績によって選手にはポイントが付与され、4日間終了時点のポイントランキング上位者から順にツアーカードが与えられます。
この厳しいQスクールを勝ち抜いた選手が、世界最高峰の舞台・PDCの[プロダーツプレイヤー]の資格を得ることができます。
ツアーカード獲得条件は年度により若干変わる
概ねこれまで解説した通りの流れでQスクールは進行しますが、ファイナルステージのシード選出方法などなど、開催年によってツアーカード獲得の条件は少し異なります。
ただし、ファイナルステージの勝者とランキング上位者から順にツアーカードを獲得できる大枠の仕組みは変わりありません。
世界のプロの舞台で闘うために、Qスクールは非常に重要度の高いイベントです。
Qスクールに参加するには
ツアーカード獲得のために必要なアベレージ
費用と時間の問題をクリアしQスクールへ参加できるとして、次にツアーカード獲得のために必要なアベレージを考えてみましょう。
近年のQスクールの結果を見ると、トップ選手はAve.95程度、通過ボーダーはAve.85程度に収まっているようです。
しかし日本ダーツプレイヤーの中でもほんの一握りの選手しか世界では歯が立たないのも事実。Qスクール参加のハードルは、ほとんどのプレイヤーには現実的に考えるととても高い壁がそびえています。
まとめ
- QスクールとはPDCツアー参加権(ツアーカード)を賭けた、全世界のトッププレイヤーが集まるトーナメント大会
- 開催場所はイギリスとドイツの二箇所
- 参加は誰でも可能。ただし、費用面と時間面、スキル面において高い壁あり
Qスクールは、私たち誰もが参加可能です。費用や言語の問題、そしてトッププレイヤー達との実力差大きな壁が幾重にもありますが、決して別世界の話ではありません。
全世界のプレイヤーが夢見るPDCの舞台。そこに挑戦する権利は私たちにも与えられています。
皆さんも是非これから練習に臨む際は、夢の舞台に想いを馳せながら日々鍛錬してみてください!