2024.07.24

【畦元隆成選手2023年モデル】Supernova2 スーパーノヴァ2レビュー

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2021年のFIDOリーグでの目を見張る活躍を皮切りに、プロツアーJAPANでの複数のベスト16入賞、そして2023年2ndステージで念願の初優勝を果たした畦元隆成(あぜもとりゅうせい)選手。
まさに『超新星』の名を冠するにふさわしい若手プレイヤーです。

そんな畦元選手の初優勝を支えた(であろう)ニューバレル・『Supernova2』(スーパーノヴァ2)が発売されました。

複数の実用的なカットを複数装備した今作。本記事でその実力をお伝えして参ります。

Contents

スーパーノヴァ2　基本スペック

重量は20.2g。
実物は20.37gでしたが、マッチングウエイト内なので問題なし。

メイングリップエリアは後方にマイクロカット、前方に多角形カットの組み合わせ。

重心はセンター。

全長は47.0mm。トルピードバレルとしては長めのレングスです。

最大径7.1mm、グリップエリア径は約6.1mmです。
最大径もですが、グリップエリアは特に細身の設計。

スーパーノヴァ2のグリップエリアは極めて後方です。

バレル単体ではセンター重心ですが、グリップエリアと重心位置の距離が遠く、握った際のバランスは前重心と同等です。

それに加え、20gオーバーの高重量。
マイクロカットの抜けの良さも相まって、力強く鋭い飛びを見せてくれます。

メイングリップエリアのマイクロカットは、同じマイクロカットの桐生参やアベルなどに比べると少し深めの掘りです。

桐生参やアベルが手離れ特化のバレルであるのに対しスーパーノヴァ2は、マイクロカットの手離れの良さを活かしながらも少し掘りを深くして指への掛かりもプラス。

浅い掛かりながらもしっかり力を乗せて飛ばせる仕上がりです。

メインエリアのマイクロカット部と、中央の多角形カット間に設けられた段差により、グリップ位置が直感的に分かります。
マイクロ部は明確に一段落とした設計になっていますので、グリップ位置を誤った時の違和感は顕著。

グリップの再現性を高め、ひいてはスローの再現性を高めてくれる仕掛けです。

TIGAのアイデンティティともいえるヘリカルカット。
初代スーパーノヴァはメイングリップ部のヘリカルカットが印象的でしたが、2ではバレル前方に配置してきました。

『前方にヘリカルを置いて意味あるのかな…』と思いましたが、中指を置いた際の安定感は素晴らしかったです。
通常のリングよりもしっかり中指を受け止めてくれました。

バレルフロントに中指を置くプレイヤーは、恩恵にあずかれるでしょう。

スーパーノヴァ2は、多角形エリアと円形エリアが明確に途中で切り替わる設計です。この手のグリップエリアは、円形部と多角形部のフィーリングが大きく違います。

多角形と円形それぞれのフィーリングが指の中で混在し混乱を招くため、個人的にはあまり良い印象はない仕様。

多角形に力を乗せるのか、円形に力を乗せるのか、均等に乗せるのか。
多角形に乗せるなら、面で飛ばすのかカドで飛ばすのか。

リリースが複雑になるし、再現性を損ねる原因になりかねません。

明確なフィーリングの違いは、グリップのガイドとしては優秀ですが、両方のエリアを跨いでグリップすると上記のように複雑なフィーリングとなってしまいますので注意が必要。

上記は畦元選手本人のグリップですが、多角形エリアには触れていませんね。
このグリップならば落差をガイドとして有効に扱えるでしょう。