【中西永吉選手モデル】SALDIVAR TYPE2(サルディバル2)レビュー|無駄のない洗練された逸品
主にスティールダーツシーンで活躍を続ける中西永吉選手。
YouTubeを始めとするSNSでの発信も積極的に行っている選手で、ご存知の方も多いでしょう。
そんな中西選手の渾身作・『SALDIVAR TYPE2』(サルディバル2)が2023年4月8日に発売されました。
スティールver.はスタンダードストレート、そしてソフトver.はスティールライクな仕上がり。
どちらも洗練されたデザインと機能性が魅力的なバレルです。
本記事ではソフトver.をピックアップして紹介していきたいと思います。
サルディバル2 基本スペック
形状 | ストレート |
重量 | 21.0g |
メインカット | リングカット |
重心 | セミフロント |
レングス(バレル長) | 50.8mm |
最大径 | 6.5mm |
グリップエリア径 | 6.5mm |
チップ規格 | 2BA |
メーカー | TRiNiDAD トリニダード |
プレイヤー | 中西永吉選手 |
販売価格(税込) | 11,999円 |
スペック詳細
重量
バレル単体重量は21.0g。ソフトダーツとしては最重量級のバレルです。
カット
カットはリングカットのみのシンプル構成。
掛かりは抑え気味で、抜け感重視の作り。
重心
重心はセミフロント。センターから1.5mm程度前方に重心があります。
スティールダーツに寄せた設計となっていますね。
セッテイング時はロゴのわずかに後方に重心がきます。
レングス
長さは50.8mm。50mmでも51mmでもないところに中西選手のこだわりを感じます。
ストレートバレルとしては標準的。
グリップを制限することのない、使用者を選ばない長さです。
太さ・径
最大径は6.5mm。
細くもなく、太くもなく。これも標準的なスペックです。
深度(前後 掘りの深さ)
掘りの深さは前方から約7.5mm、後方から約10mmです。
21gを実現するためにかなり『詰まっている』こと、前重心にするために前方の掘りを浅めにしていることがわかります。
※計測値はLife with Darts調べです。実際の設計と異なる場合があります。
サルディバル2の特徴と強み
スティールダーツライクな設計
サルディバル2は21.0gの前重心ストレート。思いっきりスティールダーツに寄せた設計です。
スティールダーツをプレイする方はスティールver.と併せて持つことで、ソフト ⇔ スティール間の違和感問題を軽減することができます。
近年のスティールダーツブームによって、ソフト・スティール近似設計バレルの選択肢が増えているのはとても嬉しいですね。
最低限の掛かりとクリアな手離れ
サルディバル2は、カットの掛かりはマイルド。指に喰いつくタイプではなく、『くっつく』感じです。
バレル後方は僅かにテーパーが設けてあり、力を乗せやすくなっています。
これにより、掛かりの浅いカットでもしっかり飛ばしやすい作りになっています。
カットがマイルドな分、手離れはとても良好。離れてほしいときにキレイに離れてくれます。
ソフトダーツよりもさらに高いスローの再現性が求められるスティールダーツ。そして、再現性を高めるために手離れの良さは重要。
スティールダーツで闘っていくためのこだわりバランスが感じられますね。
一切の無駄がない、ミニマルな設計
重量を除けば、サルディバル2に尖った要素は一切ないと言って差し支えないでしょう。
カット構成はリングカットのみ。長さも径も標準の域を出ないスペックです。
ハッキリ言って『普通』。だけどそれがいい。
納得いくまで調整を繰り返したであろうリングカットの深さやピッチ。
こねくり回した奇天烈なカットを施さなくても、洗練されたリングカットだけでこれだけのモノができるということを教えてくれます。
ストレートバレルユーザーなら、サルディバル2が扱いにくいと言う人はほぼいないでしょう。
『これぞ』という感じの、ストレートバレルの良さを最大限伸ばしたシンプルな逸品です。
サルディバル2の弱点
ソフトダーツとしては重い
ソフトダーツver.において、サルディバル2が唯一『普通』から外れている要素が、21.0gという
重量。この点だけは、人を選ぶでしょう。
まとめ
スペック
形状 | ストレート |
重量 | 21.0g |
メインカット | リングカット |
重心 | セミフロント |
レングス(バレル長) | 50.8mm |
最大径 | 6.5mm |
グリップエリア径 | 6.5mm |
チップ規格 | 2BA |
メーカー | TRiNiDAD |
プレイヤー | 中西永吉選手 |
販売価格(税込) | 11,999円 |
カットの強さ | (2.5/5.0) |
手離れの良さ | (4.0/5.0) |
特徴
サルディバル2の製品情報
- 中西永吉のTRiNiDAD2ndモデル
- TRiNiDADより、2023.4.8 発売
- 2BAモデル(ソフト)・スティールモデルの2種展開
サルディバル2の強み
- 前重心・21.0g・ストレートのスティールダーツライクな設計
スティールダーツとの近似性を保ち、違和感の少ないプレイが可能 - 『くっつく』感じのカットは手離れを阻害せずキレイなリリース感を得られる
- 『THE・ストレート』な、ストレートタイプの王道
サルディバル2の弱点
- 重量が21.0gで、ユーザーを選ぶ
- 高重量ゆえ、初心者向きではない
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これだけは言っておきたい!
サルディバル2、さすがの仕上がりです。
やっぱり、シンプルなリングカットっていいですね。機能性は抜群だし、なによりカッコイイ。
近年のバレルはどれも工夫が凝らされていて機能性の高いものばかりなんですが、ちょっとゴテゴテしがち。中には『押しつけがましい』と感じさせるほどのゴージャスな製品もあります。メーカーもビジネスでやっているので、煌びやかなデザインを求めるのは当然ですが。
そんな時代に、サルディバル2は漢気あふれるリングカットのみの構成。『ダーツはこうでなくちゃ』と感じさせる美しさがあります。
洗練されたデザインと機能性を併せ持つサルディバル2。みなさんも機会を見つけて一度手に取ってみてください。
最後に
サルディバル2を紹介してきました。
無駄のないバレルです。デザイン的にも機能的にも。
そして、余計なものもありません。
途中で記した通り、ストレートユーザーでサルディバル2を扱いにくいという方はほぼいないと思います。
王道・スタンダードなストレートバレルをお探しの方は、サルディバル2を筆頭候補に加えてみてください。
中西選手ご本人の紹介も
中西選手ご本人の紹介も、以下のHPよりご覧いただけます。
本記事では好き勝手に解釈して紹介していますが、HPでは中西選手本人の設計意図などが見れるのでより参考になると思います。
是非以下よりご覧ください。