【山田勇樹選手2023年モデル】GOMEZ14-ゴメス14レビュー|いつものゴメス、求めていたゴメス
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最後のゴメスと銘打たれたゴメス10が発売されてから早4年。今年2023年も新しいゴメスが発売されました。2023年より新設された『TRiNiDAD Undisputed』ブランドでのリリースとなります。
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考案プレイヤーは山田勇樹選手。2009年に『Gomez』として鮮烈な活躍を果たして以降、プロツアー・PERFECT、JAPAN、PDCワールドカップ、ワールドチャンピオンシップ、アジアンツアーなど、様々なシーンで一流の活躍を見せている国内屈指の実力・人気を誇るプレイヤーです。
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スティールダーツプレイヤーとしてのキャリアに重きを置く山田選手らしく、スティールライクなバレルとして進化を続けてきたゴメス。
『Undisputed』を背負った新生ゴメス。実投レビューして参ります!
動画でも紹介しています!
YouTube動画でも実投レビューしています。
併せて是非ご覧ください!
![そら](https://lwd-dartsblog.com/wp-content/uploads/2023/01/kiranashi.jpg)
ゴメス14 基本スペック
形状 | ストレート ※ |
重量 | 22.6g |
メインカット | リングカット |
重心 | フロント |
レングス(バレル長) | 52.0mm |
最大径 | 7.0mm |
グリップエリア径 | 約7.0mm |
チップ規格 | 2BA |
メーカー | TRiNiDAD (Undisputed) |
プレイヤー | 山田勇樹選手 |
販売価格(税込) | 14,800円 |
※ほんのわずかにテーパーをもたせてあり正確にはトルピードバレルですが、使用感は完全にストレートタイプですので、ストレート表記としています。
スペック詳細
重量
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単体重量は22.6g。
実質的に、セッティング重量25.0gが限界とされているソフトダーツ。その中で可能な最大重量ですね。
カット
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フロント・リアともリングカットのみの構成。
重心
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重心はフロント。
スティールダーツのバランスに近付けるため、最大限前方に寄せています。
レングス
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全長は52.0mm。
スティールのストレートバレルでは王道のレングスです。
太さ・径
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最大径は7.0mm。
ストレートバレルとしてはかなり太め。
ゴメス14の特徴と強み
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全面リングカットで自由度が高い
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ゴメス定番のリングカット。
今回はグリップエリア全体にビッシリ細めのリングが敷かれています。
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ピッチは狭めで指に食いつきすぎず、手離れは良好。
そして、指全面がリングに漏れなく掛かり、力の乗りやすさも非常に良好。
奇をてらったカットではありませんが、飛ばしやすさと離れの良さのバランスはとても優秀。
シンプルながら、よく計算された設計であることが窺い知れます。
どこでも持てて、どこからでも力を乗せられるのがいいですね。
様々なグリップに対応できます。
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フロントまでしっかりリングカットが敷かれており、中指を置くプレイヤーもしっかり安定しやすい作りです。
フロント部のリングカットはメイン部と比べ浅い掛かりとなっており、力が乗りすぎないようになっています。
グリップ位置のガイドを三か所配置
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メイングリップエリアにはグリップ位置のガイドとして、ピッチを他より広く取ったところが三か所あります。
グリップ時のフィーリングの違いにより、自身がどこを握っているか直感的に分かりやすくなっています。
最太レベルの径で力を伝えやすい
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ゴメス14の最大径は7.0mm。ほぼストレートですので、グリップエリアも約7.0mmです。
握った際の安定感も良いですし、指の力を余すことなく伝えられます。
7.0mmはだいたいのトルピードバレルのグリップエリアより太いので、テーパーがなくともしっかり力を乗せやすい太さです。
私が非の打ち所がないと評したピケも、7.0mmのストレートでしたね。
顕著な前重心バランス
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センター重心が主流のソフトダーツにおいて、これ以上なく顕著に前重心バランスのゴメス14。
その理由は、先端(ポイント)が鉄製であるスティールダーツと同じバランスを再現するため。
しっかりダーツに力を乗せてリリースできれば、ガツンと鋭い飛びを見せてくれます。
一方、リリースの出し方が難しく、飛ばしたダーツが暴れやすいのも特徴。
ある程度再現性のあるスローを体得したプレイヤーでなければ扱いづらいバランスです。
ゴメス14の弱点
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ピーキーすぎる高重量
ゴメス14は、ソフトダーツとしては最高レベルの22.6gという重量。それにより思い当たるデメリットは以下。
- 消耗品(チップやシャフト)へのダメージは甚大
- ダーツライブホーム、グランボードでの使用は非推奨
- セッティングが限定される
消耗品(チップやシャフト)へのダメージは甚大
その高重量ゆえ、ボードへのヒット時や、ダーツ落下時などの消耗品へのダメージはかなり大きいでしょう。
軽いダーツに比べて交換サイクルが早くなり、コストが嵩む可能性があります。
ダーツライブホーム、グランボードでの使用は非推奨
ダーツライブホームなど、電子機構搭載のボードで使用できるダーツは、『セッティング重量20.0g以下』とされています。センサーシートやセグメントへのダメージが大きく、故障リスクが大きくなるためです。
もちろん絶対使えないわけではなく、少しくらい重いダーツを使っても問題はほぼおきないですが、セッテイング重量が24gを越えてくるであろうゴメス14は少し厳しいかも。
家庭用ボードで使用する際は、比較的大きい故障リスクを抱えて使用する必要があります。
セッティングが限定される
ソフトダーツプロツアーで使用が認められているダーツのセッティング重量は一本あたり25.0gまで。ダーツマシンが許容できる重量の限界が25gということですね。
ゴメスはバレル単体重量が22.6gですので、セッテイングは2.4g以内に抑える必要があります。
一般的なナイロンシャフトであればほぼ問題ないでしょうが、金属製のシャフトは使用できないでしょう。
なお、ゴメスはオリジナルの発売後しばらくして軽重量版が発売されるのが恒例となっていますので、22.6gに抵抗がある方はそれを待ってみても良いかも。
工業製品としての品質は比較的劣る
トリニダード製品の良くないところとして、品質をいつも挙げます。具体的には以下。
- 矢身のバリ残り
- パッケージ片の付着
ゴメス14はそこまで強いバリ残りを感じませんでした。これは改善されたかも。
既存のトリニダード製品は、指にチリチリ刺さるようなバリ感が他メーカー品と比べても顕著に強かったです。
今後改善されていることを期待したいですね。
しかし、パッケージ片の付着は相変わらず。バレルの溝にパッケージのスポンジ片が大量に付着しており、指を汚されます。
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除去すれば済むことなので問題はないのですが、他メーカー品では見られない現象ですので印象はあまり良くありません。
ロメロの記事でも記載しましたが、最上位ブランドかつ高価ラインである『Undisputed』でも改善されていなかった点は残念でした。
まとめ
スペック
形状 | ストレート |
重量 | 22.6g |
メインカット | リングカット |
重心 | フロント |
レングス(バレル長) | 52.0mm |
最大径 | 7.0mm |
グリップエリア径 | 約7.0mm |
チップ規格 | 2BA |
メーカー | TRiNiDAD (Undisputed) |
プレイヤー | 山田勇樹選手 |
販売価格(税込) | 14,800円 |
カットの強さ | (3.0/5.0) |
手離れの良さ | (4.0/5.0) |
特徴
ゴメス14の製品情報
- 山田勇樹選手の大人気ゴメスシリーズ14作目
- TRiNiDAD Undisputedブランド第二弾 2023.7.15発売
ゴメス14の強み
- 全面にリングカットが敷かれており、力を乗せやすい
- リングカットは掛かりが強すぎず、手離れ良好
- フロント部のリングカットでグリップの安定性をサポート
- かなり太い最大径7.0mmで、しっかり力が伝わる
- スティールダーツを強く意識した作りで、スティールプレイヤーも違和感少なく使えるつくり
ゴメス14の弱点
- 高重量22.6gスペックは武器である反面、ピーキーすぎて扱いづらい面も
- 家庭用ボードでの利用は非推奨(故障リスクが上がるため)
- 金属シャフトなどの高重量セッテイングは実質使用不可
- バリ感の改善は見られるが、汚れは相変わらず
求められている『ゴメス』が詰まったバレル
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トルピードバレルだったゴメス8の頃から、ゴメスはスティールダーツと同等のバランス感をソフトバレルで再現することを目指し、取り組まれています。
バレルとしての性能を高めながらも、ソフト・スティール間の乖離を小さくする点においても進化を続けるゴメス。14でもさらに完成度を上げてきました。
- 22.6gの高重量
- 限界まで前方に寄せた重心
- スティールダーツ定番ストレートを再現したレングス
上記をもって、スティールダーツのバランスを再現しています。
そしてシンプルながら性能の高いリングカットエリアと、クラシカルでクールなデザイン。
今年のゴメスも、日本中のゴメスファンの期待を裏切らない仕上がりです。
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ゴメス14を投げた時のファーストインプレッションは、『太いゴメス10だな』って感じでした。
![](https://lwd-dartsblog.com/wp-content/uploads/2023/07/Gomez1014.jpg)
私はゴメス7を初めて握って以来、以降発売されたほとんどのゴメスを触ってきましたが、今もゴメスシリーズの最高傑作は10だと思っています。
今では新品のゴメス10はほぼ入手できませんので、10に近いものが新たにリリースされたことを喜ばしく思います。
太くて力を乗せやすくなったし、より高重量化してスティールダーツに近い仕上がりに進化していますしね。
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一方、万人が扱いやすく進化したかというと、決してそんなことはありません。22.6gはかなり人を選びます。
重心もかなり前方に寄せていますし、一般的なバレルと同じ飛ばし方だとうまく扱えないかも。
明確にスティールダーツプレイヤー向けの製品です。
初心者はもちろん、ソフトダーツをメインにプレイする方々にはあまりオススメできないバレルです。
逆に、山田選手と同じようにスティールダーツに重きを置いている方は、一度握ってみる価値アリです。シンプルながらとてもバランスの良いカット構成は、強い味方になってくれるでしょう。
最後に
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ゴメス14を紹介してきました。
いつものゴメス。
求められているゴメス。
Undisputedブランドとなった第一弾ゴメスはどんなものをリリースしてくるのかと身構えていましたが、多くのゴメスファンの期待を裏切らない仕上がりでした。
世界でも一級の活躍を見せる山田選手。再びPDCの舞台で暴れる姿を私も心待ちにしています。
皆さんも、ゴメスを手に取って、山田選手の熱い魂を感じてみてください。