【吉野洋幸選手モデル】Eder type3(エデル3)レビュー|一分の隙も無い高水準の優秀器
日本が世界に誇るダーツメーカー・トリニダードに所属する『吉野洋幸』選手。
浅田選手や山田勇樹選手・鈴木徹選手などの世界級プレイヤーを相手取りながら、PERFECT2019年シーズンでは年間ランキング4位という素晴らしい成績を残しています。
JAPANに移籍してからも、強豪ひしめく中で幾度もJAPAN16入賞を果たしている実力派選手です。
そしてインタビューなどの受け答えも利発で物腰柔らか、さらにイケメン。とても素敵なダーツプレイヤーです。
そんな吉野選手の2023年モデルバレル・『Eder type3(エデル3)』が2023年4月に発売されましたので本記事で紹介していきたいと思います。
『エデル』らしさはそのままに、トルピードタイプに進化しさらに扱いやすくなりました。誰にでもオススメできる優秀バレルです。
是非最後までご覧ください!
エデル3 基本スペック
形状 | トルピード |
重量 | 18.5g |
メインカット | リングカット / ローレットカット |
重心 | センター |
レングス(バレル長) | 45.0mm |
最大径 | 7.1mm |
グリップエリア径 | 約6.6mm |
チップ規格 | 2BA |
メーカー | TRiNiDAD |
プレイヤー | 吉野洋幸選手 |
販売価格(税込) | 11,999円 |
スペック詳細
重量
バレル単体重量は18.5g。
標準から少し重め程度の重量です。
カット
カットはピッチの異なるリングカットをバレル全面に配置。
中央エリアのリングにはローレットカットを施し、しっかり指に掛かりながら抜けの良い好バランスな仕上がり。
重心
重心はセンター。
セッティング時は、ローレットエリアの中央ほどに重心がきます。
レングス
レングスは45.0mm。
少し長めのセミロングタイプです。
太さ・径
最大径は7.1mm。
アルティマ時代の『シーカー』を含め、これまでの吉野選手モデルの中では最も太いスペックとなりました。
グリップエリアは約6.6mm程度。これまでの吉野選手モデルの最大径と同等の太さです。
きっと吉野選手は、この太さが馴染み良いのでしょう。
エデル3の特徴と強み
抑えめのカットで手離れ◎
メイングリップエリアは、スタンダードなリングカットでの構成。指への掛かりは控えめで、手離れはとてもグッド。
指に残ることなく、とてもクリアなリリース感が得られます。
ローレット加工による性能向上が魅力的
エデルシリーズといえば、ローレット。高性能なこの加工はエデル3でも健在です。
ローレット加工により、主には以下の二点のメリットが期待できます。
- 摩擦力向上により力が伝えやすい
- グリップのズレ・転がり防止
1.摩擦力向上により力が伝えやすい
ローレット加工は指への摩擦力を向上させ、バレルへの力の伝わりやすさを底上げしてくれます。それでいて溝は非常に浅いため、掛かりすぎることはなく手離れの邪魔はしません。
手離れ重視のカット構成でありながらエデル3がしっかり力を伝えやすいのは、ローレットのサポートあってのものです。
2.グリップのズレ・転がり防止
そもそも工業界におけるローレット加工の目的は滑り止めです。
前述の摩擦力向上による力の伝えやすさは副効果であり、本来の狙いである滑り止めとしての効果もしっかり果たしてくれます。
これにより、グリップの安定、ひいては再現性の高いスローをサポートする効果が狙えるでしょう。
ちなみにローレット加工とは、以下のように綾目状に溝を施した加工方法です。
しっかり押し出しやすい太さとテーパー
トルピードへと変貌したエデル3。
テーパー角は緩やかで、テーパーエリアも広いため指への馴染みは抜群。
そして、しっかり手応えのある6.6mm前後という太さでとても握りやすいです。
- 馴染み良い広域のテーパー
- しっかり握れるやや太めのグリップエリア径
- 力の伝わりやすさをサポートするローレット加工
以上の3つの要素により、緩やかで手離れの良いカット構成ながらしっかり力を乗せて飛ばせる仕上がりです。
フロントエリアにもカットを隙なく配置
メイングリップエリアだけでなく、フロントエリアにもしっかり浅めのリングカットを配置。
フロントに中指を置くプレイヤーは、グリップ安定感向上が期待できます。
こういった妥協と隙のない仕事はとても素晴らしいですね。
グリップを選ばないセミロング45.0mm
少し長いけど長すぎない、誰にでもちょうどイイ45.0mm。
3フィンガーでも4フィンガーでも、どんな握り方にも対応できるグッドスペックです。
エデル3の弱点
目立った弱点ナシの超優秀バレル
私がバレルを紹介する際、ほとんどの場合はバレルの弱点も併せて紹介するようにしているのですが、エデル3は紹介できるほどの弱点がありません。
- プレイヤーを選ばない重量とレングス
- 手離れ抜群のカット構成
- 力を乗せやすいテーパーとローレット
- 隙なく全面配置したリングカットとローレットでグリップの安定感◎
これは非の打ちどころがないです
まとめ
スペック
形状 | トルピード |
重量 | 18.5g |
メインカット | リングカット / ローレットカット |
重心 | センター |
レングス(バレル長) | 45.0mm |
最大径 | 7.1mm |
グリップエリア径 | 約6.6mm |
チップ規格 | 2BA |
メーカー | TRiNiDAD |
プレイヤー | 吉野洋幸選手 |
販売価格(税込) | 11,999円 |
カットの強さ | (2.5/5.0) |
手離れの良さ | (4.5/5.0) |
特徴
エデル3の製品情報
- 吉野洋幸選手のTRiNiDAD 3rdモデル
- 吉野選手モデル初のトルピードタイプ
- TRiNiDADより、2023.4.22 発売
エデル3の強み
- 控えめのカットで高い手離れ性能
- カットは浅いが、テーパーでしっかり力を伝えやすい
- ローレット加工で力の伝達性能&グリップ安定感 UP
エデル3の弱点
- 性能面での大きな弱点はなし
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ギャラリー
これだけは言っておきたい!
エデル3、素晴らしいですね。とてもよく計算された、非の打ちどころのない仕上がりです。
非の打ちどころがない、弱点ナシとして紹介したのは林望美選手のピケ2以来2本目ですね。ピケ2も素晴らしいですが、エデル3も負けてません。
手離れ抜群の構成と、飛ばしやすさを向上させる仕掛け、そして安定感。どれをとっても一流です。
バレルをトルピードからストレート、あるいはストレート気味のアウトラインに変化させていくプロプレイヤーは多いのですが、ストレート使用プレイヤーがトルピードへ変更するのは珍しく感じたので、エデル3は発売前から注目していました。
どんな仕上がりになるか興味がありましたが、想像をゆうに超える仕上がりで、投げていてとても楽しいバレルでした!
最後に
吉野洋幸選手モデル・EDER Type3を紹介してきました。
迷ったらコレ!レベルでオススメしたい超優秀な逸品。是非、多くの人に手に取ってみてもらいたい製品です。
触れる機会があれば、是非エデル3を投げてみてください!