【後藤智弥選手2023モデル】KID [キッド] レビュー
皆さんご存知、大人気プレイヤー後藤智弥選手。2023年8月現在、日本ダーツ界の頂点に最も近いと言っても過言ではないでしょう。
ソフトダーツにおいては、プロツアーJAPAN2023年シーズン・7戦経過のうち、半数近い3戦で優勝。
ベスト16入賞を逃したのは1戦のみで、残る3戦は準優勝を含め、全てベスト16以上の成績を残しています。
もちろん8月現在のランキングは1位。
スティールダーツにおいても、6月のワールドカップへ日本代表選手としての出場や、PDCアジアツアーOoM(賞金ランキング)4位など、国内はおろかアジアレベルでも輝かしい戦績を誇ります。
そんな絶好調の後藤智弥選手がリリースする『KID』を、本記事では実投レビューして参ります。
TRiNiDAD移籍後第一弾モデルとなる『KID』。
国内・アジアにてトップクラスの実力を支えるKIDの性能を、忖度なくレビューして参ります!
動画でも紹介しています!
YouuTubeでも実投レビューを紹介しています。
是非併せてご覧ください!
KID 基本スペック
形状 | ストレート |
重量 | 19.5g |
メインカット | リングカット ドットカット ローレット加工 |
重心 | センター |
レングス(バレル長) | 51.0mm |
最大径 | 6.5mm |
グリップエリア径 | 6.5mm |
チップ規格 | 2BA |
メーカー | TRiNiDAD |
プレイヤー | 後藤智弥選手 |
販売価格(税込) | 11,999円 |
スペック詳細
重量
重量は19.5g。少し重めですね。
相変わらずTRiNiDADのバレルは重量の精度が高くて素晴らしいです。
カット
メイングリップエリアはリング+ドットカット。
フロントはリング+ローレット加工。
イカツイ見た目ですが、基本的にはリングカットメインのシンプルな構成です。
重心
重心はセンター。
レングス
全長は51.0mm。
長めスペックではありますが、ストレートバレルとしてはスタンダードな域。
太さ・径
径は6.5mm。これもストレートとしてはスタンダード。
しかし、トルピードバレルと比較するとかなり細めです。
KIDの特徴と強み
指へピッタリ吸い付くカットバランスが見事
KIDのメインカットはリングカット。掘りは浅くも深くもない中程度で、リングは細めです。
指にしっかり喰いつく、という程度ではありません。カットを使ってガリっと飛ばすタイプではないです。どちらかと言えばサラサラとした感触。
しかし、指に掛からないかというとそんなことはなく、テイクバックからリリースまでしっかり指に残って付いてきてくれます。
感触としては『吸い付き系』。指に掛かる感触は薄いですが、しっかり指を追従してくれます。
軽いグリップ圧でしっかり力が乗る
その高い追従性によって、とても軽いグリップ圧でもしっかり力を乗せてダーツを飛ばせます。
軽いグリップ圧でしっかり力が乗るというのは非常に重要。
指先の脱力に繋がり、ひいては腕・体全体の脱力に繋がります。そしてそれは、再現性の高いスローを目指すために非常に重要な要素です。
カットの工夫で手離れもフォロー
先に挙げた通り、KIDのメインカットはサラサラとした掛かりすぎない設計です。
加えて、引っ掛かる要素の少ないストレートタイプ。
そもそもの手離れ・抜け感は良好です。
加えて、メインカットのリングに追って加工されたドットカット。
ドットカットを施すことで、リングの喰いつき過ぎや指への貼り付きを抑え、スムーズな手離れをサポートしてくれます。
手に残りにくい形状とカット、そして抜け感を底上げするドットカットをもって、高い手離れ性能を実現しています。
ローレット加工が中指の安定性をサポート
バレルフロントは、リングカットにローレット加工をオンしています。前方までしっかり隙なく仕上げてきましたね。
KIDは51.0mmのロングバレルなので、中指や薬指がバレルフロントに接触する方も多いでしょう。
後藤選手も中指を巻き付けるようにフロントに置いていますね。
フロントにローレットを敷くことにより、抜け感を邪魔せずわずかに滑り止めとして機能し、グリップの安定性をサポートしてくれます。
というよりも後藤選手的には、実際には僅かな滑り止めとしての機能よりも、ローレット特有のザラザラとしたフィーリングが中指から得られることが重要なのではと思います。
ローレット特有のフィーリングが中指から返ってくることで、『いつもと同じグリップができている』ということが直感的に分かります。
無加工のツルツルとした状態では、その感覚は得づらいでしょう。
私も後藤選手と同じように中指の深いところをフロントに置くので、『このローレットの感触が大事なんだろうなぁ』と感じました。
バレルからの直感的な感触のフィードバックがあることは、グリップの再現度を高めるためには重要なことですからね。
KIDの弱点
ここから、KIDについて気になる点も挙げていきましょう。
新品のバリ感は強め
TRiNiDADのバレルを紹介する際は毎度指摘することですが、やはり今回も新品の『バリ感』は強めです。
金属やプラスチック加工面にできる、細かなトゲや出っ張り、ギザギザのことです。
ダーツバレルの場合、視認できるほどのものではありませんが、『バリ』取りが甘い製品は指にチリチリと引っ掛かったり鋭利な感触を残します。
数日使用すればバリは取れて馴染んできますが、バリが取れる過程で少なからずフィーリングの変化が起こります。
私はKIDの発売前にダーツショップで試投をさせてもらうことができました。それはもちろん、私以外にも何人も試投してきたバレルです。
その際に使用したものと、自身で入手した新品とでは明らかにフィーリングが異なりました。
結局、馴染むのには2日ほど要したと思います。
開封時のフィーリングは長くもたない。バリが取れる過程で感触は変異する。
この点は理解しておきましょう。
初心者向けではない
KIDは初心者にもオススメできるバレルかというと、個人的にはNOです。
理由は以下の3点
- 力を伝える仕掛けが弱い
- グリップ位置のガイドがない
- ロングバレルのためリリースが暴れやすい
力を伝える仕掛けが弱い
私は初心者の方へは、しっかり力をバレルに伝える仕掛けがあるものをオススメしています。
しっかりめのリングカットであったり、わかりやすいテーパーなどです。
KIDもしっかり力が乗る設計ではありますが、指に吸い付いてくるものを運ぶ感覚で飛ばすタイプなので、初心者の方には少々分かりづらいでしょう。
グリップ位置のガイドがない
KIDは純粋なストレートバレルですので、テーパーや凹みでグリップ位置を知らせる性能はありません。
どこでも持てるストレートゆえに、どこを持って良いか、初心者の方には判断し辛いでしょう。
ロングバレルのためリリースが暴れやすい
KIDは51.0mmのロングバレルです。
長いバレルは、リリースの出し方を誤るとすぐに飛びが暴れます。
ある程度ダーツの飛ばし方を体得してからでなければ、少々扱いが難しいでしょう。
以上の通り、初心者の方へはオススメしづらいバレルとなっています。
2023年8月現在、最強級の後藤智弥選手に憧れるビギナーのプレイヤーも多いかと予想しますが、憧れだけでバレルを選ぶのは危険です。
慎重にチョイスしましょう。
まとめ
スペック
形状 | ストレート |
重量 | 19.5g |
メインカット | リングカット / ドットカット / ローレット加工 |
重心 | センター |
レングス(バレル長) | 51.0mm |
最大径 | 6.5mm |
グリップエリア径 | 6.5mm |
チップ規格 | 2BA |
メーカー | TRiNiDAD |
プレイヤー | 後藤 智弥選手 |
販売価格(税込) | 11,999円 |
カットの強さ | |
手離れの良さ |
特徴
KID製品情報
- 後藤智弥選手のTRiNiDAD 1stモデル
- 2023.8.11 発売
KIDの強み
- 中程度の掛かりのカットが指に吸い付き、軽い力でしっかり飛ばせる
- 掛かりの浅いカット+ドットカットで手離れ良好
- フロントのローレット加工が中指の安定感をサポート
KIDの弱点
- バリ感が強く、カット感触の変化が起きやすい
- 初心者向けではない設計
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これだけは言っておきたい!
KID、とてもイイですね!
指への追従性のバランスがとても私好みでした。
力を込めなくても勝手についてきて、勝手に離れてくれる。
非常に自身にマッチしたバランスでした。
一方、トルピード的な飛ばし方にはマッチしませんので、トルピードユーザーの乗り換えにはあまりオススメできません。
最後に
後藤智弥選手2023年モデル、KIDを紹介してきました。
後藤智弥選手のフィーバー、優勝ラッシュが始まったのは奇しくもTRiNiDADへ移籍した2023年シーズンからです。以降これまで、圧倒的な強さを見せ続けてくれています。
それはもちろん後藤選手自身の努力に寄るところが一番大きいでしょうが、後藤選手がコンドルアックスを使い始めたころから調子を伸ばし始めたのも事実です。
コンドルアックス、及びTRiNiDADの製品が後藤選手の実力を支えていることもまた事実でしょう。
これからも、後藤選手とTRiNiDADのタッグによる快進撃に期待したいですね!